日本で自動車免許を取得した中国人
中国情報局ニュース 2009/07/22(水)付のweb新聞より
【中国ブログ】日本で自動車免許を取得した中国人
中国人ブロガーが自らのブログに「日本で自動車の運転免許を取得した」とする文章を掲載した。それによると、「教習所で学ぶなかで最も多く耳にした言葉は安全確認であり、それは自分にとって貴重な経典となった」としている。以下は、その要約。
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日本に留学して3年、季節の移り変わりに従って姿を変える桜や紅葉の姿を目の当たりにするにつれ、私は果てしなく大地が広がる北海道や唐の息づかいを感じることが出来る古都、奈良に行って見たいと思うようになった。私は車で行こうと思い立ち、自動車運転免許を取得するために自動車教習所に通うことに決めたのだった。
私が選んだのは仙台にある自動車教習所で、内容は校内技能訓練と路上実習の二段階に分かれていた。第一段階では日本の道路交通法に関する知識も学ばなければならず、数十日にわたる訓練の末に、私は運転技術を身に着けただけでなく、人文精神の洗礼までも受けたのだった。
運転は生命に対する配慮が不可欠であり、これは教習において一貫して存在する理念であった。また、教習所の指導員たちは人の利益を考慮するよう繰り返していたのだった。運転手も車を下りれば歩行者であり、「己れの欲せざるところ,人に施すなかれ」と言った所だろう。
また、日本の教習所で学ぶ中で深く印象に残ったのは「協力」と「譲り合い精神」であり、指導員の言葉の中で「3つのやってはいけないこと」が印象に残っている。その3つのやってはいけないこととは、1つ目は交通規則に違反すること、2つ目は操作規則を守らないこと、3つ目は他人に迷惑をかけないこと、だという。道路は皆のものであり、他人を考慮せずに運転していれば混乱を招くからである。確かに日本では大型車や小型車、ベテラン運転手や初心者に関わらず、皆が協力し、譲り合いながら運転している。
よくよく考えてみると、日本の自動車教習所で学ぶ過程で最も多く耳にした言葉は「安全確認」だったと思う。これは私の今後の運転人生の中で貴重な経典となった。車は安全に運転している限りは非常に便利な道具だが、ひとたび操作を誤れば凶器に変わるのである。中国経済の発展に伴い、中国も自動車社会に突入しているが、自動車を運転する際の規則や暗黙の了解は未だに浸透していないのが現実である。日本の自動車教習所で学んだ「仁」と「礼」は中国人の運転者にとっても非常に良い啓発となるだろう。(編集担当:畠山栄)
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自動車教習所に通った記憶を思い返してみると、多く耳にした言葉はやはり「安全確認」であったように思います。免許を取って運転に慣れてくると、初心者だった頃の気持ちが徐々に失われていることがあります。「協力」、「譲り合い」、「規則の遵守」を忘れることなく安全でゆとりある運転を心がけたいですね。
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