酢豚・天津飯…日本の“中華”は「名前が変」?
中国情報局ニュース 2009/12/2(水)付のweb新聞より
ご当地の人気メニューを食べるのは旅行の醍醐味(だいごみ)だが、旅行中であっても「ふるさとの味」で一息つきたくなるのは、どの国の人にとっても起こりうる事態だ。しかし、旅先の外国でのメニュー表記が、実物のイメージと結びつかず、四苦八苦することも少なくない。
中国の雑誌「BestLife香格里拉」ではこのほど、中国人ブロガーの薩蘇さんのブログを取り上げ、旅行先の日本で入店した中華料理店が採用する“不思議メニュー”への驚きの声を紹介した。
まず取り上げられたのは天津飯だ。旅行の同行者には中国の天津市出身の人もいたというが、誰もどんな料理か分からず、興味津々で試しに注文してみたという。そして出てきた「かに玉のあんかけどんぶり」の様子に、「日本にはこんな“中華料理”もあるのか」などと驚いたという。
また「酢豚」や「野菜炒め」などについては、同様の料理が中国にもあるものの、「酢」、「豚」といった直接的なネーミングや、「野菜=野生植物」などとする日中の語彙(ごい)の違いなどから、実物を見るまで何ともいえない気分を味わったと振り返った。また、「五目焼きそば」や「中華丼」に至っては、いずれもとろみのある「あん」がかかっていたと説明、日本独自のメニューだと記した。
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日本における「中華料理」とは、日本独自の味つけや料理法による創作やアレンジが加わったもの、との解釈で、中国本来の料理を示す場合は「中国料理」と表記するという。
文中にある天津飯は、戦後の日本で生まれた中華料理の一つとして有名だ。料理名は、「中国の天津産の米を使ったかに玉あんかけどんぶり」との意味をもつ「天津芙蓉蟹肉飯」の名称が短縮され、定着したとされる。
一方、かに玉自体は広東料理のひとつだが、白米の上にのせて食べる習慣はなく、天津飯として日本で独自の「発展」を遂げたと見られる。(編集担当:金田知子)
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天津飯のように、実は日本生まれであるけれど、日本料理と知られていないものが多々あるようです。入国後、戸惑った研修生・技能実習生の皆さんも多いのではないでしょうか?
日本が起源らしい食べ物を挙げてみますと
「オムライス」・「冷やし中華」・「スパゲティナポリタン」・「カツカレー」・「ハヤシライス」・・・等、様々です。
海外旅行に行かれた際にはご注意を!
あの料理をぜひ本場で!と思っても、実は日本料理の可能性が・・・。
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